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「Twilio」活用Vol.1 ~「Twilio」って何?~

「Twilio」活用シリーズでは、利用方法や活用事例をご紹介します。第一回は、「Twilio」って何?と題してTwilioの実体について取り上げます

[2017.2.10 M.Yoshimi]

本シリーズでは、「Twilio」初心者でも簡単に利用できるための解説を行う。

「Twilio」とは何か?

まずは初心者向けという事で、これから解説した方が良いと思う。一言で言ってしまうなら「電話やメールの自動応答を実現するAPI」となる。APIとは、アプリケーションプログラム インターフェイスの略語であるが、プログラミングの際に使用する命令や関数などの集合体のことを指す。
ここですでに頭が痛くなっている読者のために、例えて言うなら

「様々な食材が保管されている冷蔵庫」

と言えば分かりやすいかもしれない。
文字通りの冷蔵庫は、今から作ろうとしている料理に合わせて必要な食材を出してくることができる。 同じように「Twilio」という冷蔵庫には様々な食材、例えば「かかってきた電話に自動応答する機能」や「ショートメールを送信する機能」、「留守番電話の機能」などがある。これらの食材 を組み合わせ、調理(プログラミング)することで、美味しい食事(サービス)を提供することができるようになる訳だ。もちろん、美味いか不味いかは料理人次第だが・・・

「Twilio」は冷蔵庫、そこから食材を出して料理するのがプログラマー

「Twilio」は冷蔵庫、そこから食材を出して料理するのがプログラマー

「Twilio」を導入する際には、目的をはっきりと持つこと

どんなAPIを使用する際にも当てはまる根本的な話になるが、その技術を使って何ができるか?というよりは、何がしたいか?に重きを置くべきだ。人間というのは面白いもので出来ることを問いだすとあれもこれもと機能を追加したくなる。そして自分が作ろうとしていたものを見失っていったり、時間ばかりかけて実用的でないものを作ってしまう。
料理と同じで、作る料理を先に決めておかないと、どんな食材を使うかは決まらない。 本シリーズでは、そうならないために機能の解説ではなく目的別に解説していくことにした。少しの例だが・・・、

  • ・かかってきた電話に営業時間をお知らせする自動応答を作成する
  • ・プッシュトーンを受け付けて、入力番号で電話を振り分ける
  • ・サイトの宣伝のためにショートメールを送信する
  • ・時間帯で留守番電話に切り替える

といった記事を考えている。今後の連載が「Twilio」初心者からプログラム経験者に至るまで幅広く参考にしていただけるとありがたい。

次回の連載は、「Twilio」活用 ~「入門編1」~ をお送りする。主に、「Twilio」を使用する前に設定しておかなければいけない点を取り上げる。